UNHCRの報告の問題点

UNHCR urges dialogue and peaceful coexistence among refugees in Kakuma refugee camp

この報告でUNHCRはカクマのLGBTI難民の現状を書いていますが、実際とはかなり違うとLGBTI難民当事者から指摘されています。

まず、これをお読みなるとわかりますが、いったい誰が誰に暴力をふるっているのかわかりません。

下手をするとLGBT同士で喧嘩でもしているような書き方です。

しかし、LGBTI難民、支援者一同が経験してきたように、主に、スーダン人の難民がLGBTI難民に日常的に暴力をふるっています。

UNHCRの報告ではあたかも、少数のLGBTI難民と、その他大勢の統合された難民の証言が食い違い、対立しているように書かれていますが、実際は、LGBTコミュニティー内部での食い違いはありません。事実、被害者がいて、その手当も救急車が間に合わず、LGBTI難民自身で行っています。被害者の傷を実際に見て、食い違った証言をするものなどどこにいるのでしょうか?

食い違った証言は、ケニア警察を介すことで生じます。ケニア警察は常に加害者のスーダン人の味方であるからです。逮捕されるのはいつも被害者のLGBTI難民で、加害者のスーダン人は加害者が特定されていても、警察は無罪であるとして、一度も逮捕したことはありません。

ケニア警察の言い分を鵜呑みにしているUNHCRは、ケニア政府の仲間か?とLGBTI難民から批判されています。

カクマUNHCRがケニア警察の言い分を鵜呑みにしてしまう理由は、暴行の現場にすぐ来ないこと、そして、カクマUNHCRの職員のほとんどがケニア人であるため、ホモフォビックであるからです。

今回のUNHCRの報告では、LGBTI難民の安全を強化すると書かれています。

しかし、この報告が出たたった10日後に、4人のレズビアンが、スーダン人にひどい暴行をうけました。つまり、実際には何も変わっていないのです。全く安全は強化されていません。

そして、UNHCRはLGBTI難民とスーダン人の難民を統合させようとしているのですが、それが不可能だと理解すべきです。もし、それが可能なら、2018年の12月にLGBTI難民全員をナイロビに避難させたのはなぜですか? 南スーダンでは最近まで同性愛者を死刑にしていました。そのため、今でも同性愛者を死刑にすべきと考えている難民が多いです。そのような難民とLGBTI難民を統合させるのは不可能です。

以下に、このUNHCRの報告の10日後に起こった暴行の様子をのせます。

https://www.facebook.com/groups/324885941290763/permalink/981057182340299/