実は、LGBT難民を受け入れる必要条件として、日本国内のLGBTをそうでない人と同等に扱う平等法、あるいは差別禁止法が必要なのです。
何もそういう法律がないのは日本だけになりつつあります。
わたしもこれについて賛同者となりました。
日本ではせっかく難民認定されたアラブ系のLGBT難民が、差別や暴力を恐れて異性愛者のアラブ人が経営する店に勤めることができない現状です。オランダ、ドイツ、ベルギーなどでLGBT難民支援している知り合いに聞くと、法律でLGBTが守られているので就職でLGBTだけでなく、LGBT難民も差別されないそうです。
2017年、わたしはオリンピック前にLGBT差別禁止法ができると思い、LGBT難民のアドボカシーを始めるにはいいタイミングだと考えてスタートしました。
しかし、当初のオリンピックの予定の一年後になっても日本では何も法律ができませんでした。
“性自認性指向”による差別を禁止すると一言条文を入れるだけのことがなぜできないのでしょう?