山添議員のお力添えにより、LGBTI難民の第三国定住について関係省庁から回答を得ました。
”法務省出入国在留管理庁難民認定室
→今年度から第三国定住の枠は広がったが、コロナの関係で受け入れ事業は進んでおらず、選考手続きの見通しもたっていない。往来制限に加え、難民が安全安心に生活できる環境を保障する必要がある。
外務省人権人道課
→これまで第三国定住の選考対象は、タイまたはマレーシア在住のミャンマー難民に限定してきたが、今年度からアジア地域へ難民を国籍を問わず受け入れることにし、UNHCRから推薦された難民が対象となる(英語やフランス語などの言葉が使える方とはしている)。
対象国は毎年決定されるが、今年度、来年度についてはマレーシアから受け入れることが決まっている。マレーシアは難民の受け入れ数が多く、中東やアフリカ国籍の方も多い。推薦要件のカテゴリーも限定しないことになったので、今後はLGBTI難民も排除されない。ただし、UNHCRが推薦する難民の属性については、その時々の情勢によるため、LGBTI難民難民が必ずしも推薦されるわけでもない。
※LGBTI難民は、閣議了解を改めなくても、受け入れる仕組みはあるようです。”
基本枠がアジアの難民限定なので、中東、アフリカからLGBTI難民を正式ルートで受け入れることはないという回答です。
(中東からマレーシアに行けるゲイはいるかもしれませんが、アフリカからマレーシアに行けるLGBTIは非常に限られているはずです。)
中東から日本に例外的な正式ビザで来られた方が数名いますが、アフリカからは閉ざされたままです。
中東では第二ホスト国のヨルダンで仕事ができ、航空券を買うことができます。しかし、アフリカの第二ホスト国のケニアではLGBTI難民はほとんど仕事ができません。 あっても非常に賃金が安いため、いったん難民になると航空券は買えません。
欧米各国がやっているLGBTI難民の第三国定住は、中東、アフリカ地域から一定枠のLGBTI難民を受け入れ政府が運んであげるシステムで、LGBTIだという理由で仕事がない人を受け入れることができます。