新しい法案は異性愛者にも関係します。オーラルセックス、大人のおもちゃの使用禁止。それらが同性愛行為禁止に加えられた格好です。
セックスワーカーが処罰されることになるようです。
ウガンダはセックスワーク自体の取り締まりはあまり厳しくありませんでした。貧しいのだから仕方がないという面があります。
セックスワーカーの自助グループもあります。人権弁護士がかかわっています。セックスワーカーが受けた暴力などを扱っているようです。
ウガンダは周辺の国よりHIV対策が進んでいるといわれていました。HIV予防啓発イベントや、HIV感染初期に精神的なサポートにつなぐ団体などがあります。HIV予防イベントとセックワーカーの自助グループは連携していました。
しかし、セックスワーカーが取り締まりの対象になるとすると、セックスワーカーの自助グループはLGBT団体のようにHIV予防イベントで団体同士のつながりを強調できなくなります。
その結果、セックスワーカーのHIV感染は逆に広がるのではないかと危惧されます。
新しい法律によって影響を受けるのはシスジェンダー女性のセックスワーカーと、トランス女性のセックスワーカーです。
トランス女性への取り締まりは元々あった同性愛行為の禁止と新たにセックスワークの禁止でダブルで処罰されるようになります。
今まではトランス女性とお客がお店などから出てきたところを通報されて逮捕された場合、トランス女性は”同性愛行為をした疑い”で逮捕されていました。疑いだけなので初回は懲役1年くらいで済むことが多かったと思います。ところがセックスワーカーであること自体が罪になると、さらに刑が重くなると思います。
結果はトランス女性の難民が増えると予想されます。