18人のうちの一人

先日カクマキャンプで頭をスーダン人に切り付けられたトランスジェンダーは2017年二月にカクマの警察によって暴行を受け不当にもLGBTだという理由でロドワーの刑務所に一か月入れられた18人のグループの一人と判明しました。

その後、18人は、UNHCRとケニア政府の合意で、都市部難民証をもらい、ナイロビに住む権利を得たはずでした。

しかし、実際には、たった一人だけケニア政府は拒否し、カクマに送り返していたのです。

17人はLGBTであることでカクマの警察に暴行を受けたことが認められ、カナダ、スウェーデンなどに12人がすでに第三国定住できています。RRCJが支援してきた方も来週スウェーデンに旅たちます。航空券はもう配られました。

まだ移住先が決まっていない人には、わたしは、UNHCRナイロビに催促のメールを送ったりしています。

まさか、一人だけ、完全に無視されていたのは知りませんでした。

現在直接被害者の方になぜ、再びカクマに送られたのか聞いていますが、思い当たるふしはなく、ちゃんと2017年にカクマ警察から暴行を受けたこともナイロビの難民局に話したそうです。

2017年2月に同じ現場にいて暴行された18人のうち一人だけが認められなかった理由が皆目見当がつきません。

たまたま悪い役人にあたってしまったのでしょうか。。。

また、カクマに戻され、また暴行を受けるなんて、LGBTI難民の中でもかなり運が悪いほうです。

18人の事件についてはこちらを参考にしてください

Prison for 17 protesting Ugandan refugees in Kenya

この記事では17人と怪我で別になった一人に分けて18人となっていますが、当時のわたしの記憶では一人が重病で、裁判が別になったので、17人と一人に分けられたのですが、彼はその重病人ではありませんでした。

また彼らの罪状は”disturbing peace ” となっていますが、この平和を邪魔した罪というのは、警察に見えるのようにレインボーの旗を振ったことです。平和の旗を振ると、平和を邪魔した罪になるのです。

だから、LGBTを罰する人たちは、平和が大嫌いだということになります。

ウガンダやケニアで、当局に向かってレインボーの旗を振ることは、闘牛場で牛に向かって赤い布を振るのと同じです。