カクマキャンプの状況

東アフリカで最もホモフォビックなスーダン人の難民とLGBTI難民を統合させるというUNHCRの判断は、常軌を逸しているとしかいいようがありません。スーダン人は、母国で同性愛者を公然と死刑にしてきたから難民キャンプでもそれが当然と思っているからです。

かつてカクマ3という地区にフェンスをわたしたちは作り、そこにLGBTI難民だけを保護するというやり方をしてきました。しかし、2018年11月にフェンスはスーダン人によって破壊され、シェルターもビリビリに引き裂かれまれました。そのため、その時期にいたLGBTI難民はナイロビに移されたのですが、2019年以降、新たに登録に来たLGBTI難民は、ふたたびカクマキャンプに送られ、スーダン人が住むようになったカクマ3とカクマ4に無理やり統合されようとしています。

”ゲイは一人づつ殺してやる”という張り紙を出して、LGBTI難民を一度追い出し、そこにまた新たなLGBTI難民が来たのですから、”またやるか”という状況に当然なります。

どうしてUNHCRは他の地域にLGBTI難民のシェルターを作らないのか理解不能です。

カクマキャンプには、コンゴ人、ルワンダ人、同性愛者を罰する法律の存在を知らないで来たブルンジ人の難民もすんでいます。彼らとは統合せず、カクマキャンプで最もホモフォビックなスーダン人と統合させようとする意図が理解不能です。

写真のようなLGBTI難民に対する暴行が日常茶飯事になっています。