UNHCRが3月にカクマキャンプからナイロビに運んだLGBTI難民のうち76人が、6月下旬にケニア警察により、カクマキャンプにもどされてしまいました。すぐ、他の難民からの暴行を受けるようになりました。
一昨日の暴行はさらにひどいものでした。ロバートの二本の前歯は抜け、後頭部を石で割られました。スーダン人、ソマリア人は、ムスリムが多く、LGBTIを見つけると、石打で殺そうとするのです。カクマキャンプでのLGBTIへの暴行を行う難民は、スーダン人またはソマリア人がほぼ100パーセントを占めます。彼らのホモフォビア度は異常に高く、攻撃的です。わたしが、主にカクマのLGBTIを支援していたときも、瀕死の重傷を負わされたLGBTIがよくいました。
RRCJは、前回襲撃を受けた難民の治療費を払うところでした。
ロバートは、その難民を病院に見舞う帰りに、スーダン人とソマリア人から襲撃をうけました。
カクマに送られた76人のうち50人近くは、自分の服や靴などを市場で中古品として売りに出し、トラック運転手と交渉し、ナイロビに戻りました。
RRCJも、お金がなく、HIV+、障がい者など、緊急性が高い難民をナイロビに戻す資金を援助しました。
ロバートは、このグループのリーダーなので、最後の一人がナイロビに戻れるまで残っていると言っていました。
そんな矢先でした。今度は、彼が狙われたのです。
76人がカクマに戻されてたった2週間で、4人がひどい暴行をうけました。
一昨日、ホモフォビックなスーダン人、ソマリア人の難民に石打を受けた、コンゴ人LGBTI難民のロバート
二週間前、他の難民から頭を切られたLGBTI難民
他の難民から腕を暴行されたLGBTI難民
すべてこの二週間で起きた出来事です。
カクマキャンプのケニア人キャンプマネージャーAmosOmbeaは非常にホモフォビックで、朝から泥酔し、暴力的で、すぐ賄賂を要求する最低の役人です。
去年、わたしは、彼から、トランスジェンダーだという理由で彼によって、警察に指名手配されました。
現在、彼は、もう、カクマにLGBTIの存在は、認めないといい、もし、カクマキャンプで難民になりたいのなら、”非LGBTI”として生きることをLGBTI難民に突き付けてきました。
LGBTIだから迫害され、ここまで来たのにです。
UNHCRがLGBTIを保護すると言っても、ケニア政府は、そうさせません。
難民キャンプで存在が認められているのは、非LGBTIだけです。
だから、第三国定住という仕組みがLGBTI難民にはあるのです。