活動家モゼス

モゼスはウガンダ時代から目立ったボーカルアクティビストでした。わたしが、彼を知ったのは、彼が、初めてカクマに来て、茫然としているころでした。ナマラの下で二番手で、将来リーダーになるのは間違いないので、わたしは、彼がウガンダから持ってきたスマホが壊れたのを見て、新しいものを買ってあげました。2017年の2月ころです。
その後、彼は、アメリカ人の支援者を見つけ、ナイロビで活動していました。カクマに一旦、もどり、カクマUNHCRの前で平和的デモを行い、ケニア警察に思い切り殴られ(失明寸前)それで、UNHCRジュネーブ本部が動き、210人のLGBTIをカクマからナイロビに連れて行くことに成功しました。
今回、彼は、40人の刑務所のLGBTIのためにハンガーストライキをしました。彼は、40人が解放されるなら、自分の命も惜しまないというのです。水も飲まないデモをUNHCRの前で行いました。
三日目で、わたしは見かねて、グラハムが見に行く交通費を出して、行かせました。やっぱり、カクマ時代からの親友なのですね。グラハムには、起き上がって、水は飲んだようです。
モゼスのUNHCR前のハンガーストライキのおかげなのか、UNUCRは、何かケニア政府側に働きかけたようです。
LGBTIの訴えは、常に非暴力です。本当にすごいです。カクマであれだけ被害にあったのに、誰も、殴り返した人はいませんでした。石を投げ返した人もいませんでした。

モゼスは、アメリカでいえば、レインボープライドのきっかけのストーンウォールの暴動のような運動を起こす人です。

LGBTIのデモの素晴らしいのは、誰一人、暴力に訴えた人は過去にいないのです。常に、暴行を受け、ひたすら耐えて訴えてきました。

彼は、いずれ、ストーンウォール関連の賞をとるのではないかと思っています。

写真は、去年の夏にモゼスとあったとき。
写真2は、ハンガーストライキ中のモゼス
写真3は、昨日、グラハムに様子を見に行ってもらったとき