スポーツのご縁

今日はちょうどお昼休みにバンクーバーのWさんからビデオコールがありました。彼は2019年の末に第三国定住できました。
彼とカクマキャンプでバレーボールをするためにわざわざキャンプで短パン履いたわたしはアホでした。ナイロビでは屋上でバレーボールをやりました。しかし、彼は元々バスケ部です。(*_*;
 つくづく思ったのは、難民生活は体育会系でないと耐えられないということです。彼もカクマで相当苦しんだけど、体育会系だから乗り越えられたのです。(多くのLGBTI難民が母国でのトラウマを抱え、さらにキャンプでも暴力を受けるので精神的に耐えられなくなるのですが、彼はキャンプでバレーボールチームを作って健康な身体を作ることで耐えることができました。)
 ナイロビで話したときはかなりのウガンダ訛りでしたが、一年たってから話したら全く訛りがありませんでした。バンクーバーで木材関係の会社に勤めています。お金がたまったらまだナイロビにいるボーイフレンドに会いに行きたいとのこと。
わたしはLGBTI難民と間違えられて逮捕される可能性があるから危険では?と聞くと、危険だけど、なるべく家からでないようにして訪ねたいとのことでした。
  6年の難民生活は長かったですが、UNHCR経由の正規ルートなので、カナダ政府が最初から支援してくれています。
日本も非正規ルートではなく、正規ルートを作ることがLGBTI難民にとってもっとも大事なことです。(非人道的といわれる日本の収容所問題は、この正規ルートがないことが原因だとわたしは考えています。たとえば、日本に来てから30年後にゲイだとカムアウトして、今更遅いと収容所に入れられてしまうケースもあります。正規ルートでは来るまえからUNHCRにカムアウトしているので、そういう問題は起こりません)
カナダも民間で5人の市民が一人の難民の生活費を払うというプログラムがありますが、その5人が見つからないため、民間受け入れは少数です。ほとんどは、UNHCRとカナダ政府で決めた難民を受け入れています。ほとんどのLGBTI難民はこの正規ルートで受け入れています。