また一人

また一人トランスジェンダーがナイロビからカクマに来ました。昨年10月から、ナイロビの生活を断念したトランスジェンダーは4人目です。わたしは、彼女たちのクラフトワークも支援したけど、結局、綺麗なバッグを作ることができても買ってくれる人がいないのです。ずっとセックスワークをやってきましたが、家賃と、食費の両方をセックスワークで稼ぐのは無理でした。ナイロビには、LGBT難民が400人に増えていて、セックスワーカー過多で、お客さんが足りないという状況じゃないでしょうか。。
この子には、UNHCRへのバス代と、最後の食事代として2000kesを送ったあと様子を見ました。そのお金で、やっぱり、セックスワークに戻って、カクマに行きたくないという子もいるからです。でも、今回は、彼女は、バスの中、水も買うお金もなくなりましたが、無事、カクマに着きました。
でも、レセプションセンターで与えられる食事は、これだけです。わたしは、昼ごはんに、冷凍してあった手作りハンバーグをレンジで温めながら、ハンバーグを食べることに罪の意識を感じました。わたしも、ウガンダで生まれていたら、こうなっていたわけです。
「マミー、食べ物がないよー わたしが、HIV+って言わないでね」 カクマにくるトランスジェンダーは皆、同じことを言います。
来週また、お米の支援をしようと思います。
(トランスジェンダーの集団が、ナイロビの生活を断念した、最大の原因は、HIASの支援が打ち切られたことです。ゲイのみの、自活が望めそうなグループにしか、支援しないことになったからです。彼女たちは、1月に、彼女たちのクラフトワークもHIASの支援対象になるかもしれないと最後の希望を持っていました。)