ある嬉しい知らせ

たった一つ嬉しい出来事がありました。

第三国定住をUNHCRから一旦否定されたNさんが、また面接を再開するとUNHCRからメールが来たことです。

通常、一旦UNHCRの決定がくだされると変更はないと言われているので、非常に珍しいとLGBTI難民専門で有名なアメリカの弁護士メラニーナタンさんからも言われました。

彼女にUNHCRから拒否通知が来たとき、わたしは、絶句し、このブログにも書けないと思いました。彼女は自死すると直感したからです。やはり、メッセージをやりとりすると、ウガンダに帰って自死するような雰囲気でした。

 

彼女は、トランス女性で、ウガンダでは、付近の住民から襲撃され、その歳、彼女を守るためにボーイフレンドが石打にあい、頭を割られ、彼女の眼の前で死亡しました。彼女自身も大怪我をしました。しかし、警察は、LGBTIが悪いとし、殺人犯を探すこともありませんでした。

その後、彼女は、ひどいトラウマで、人前でうまく喋れなくなりました。しゃべれるようになるのに数年かかったそうです。わたしとは、カクマ時代から、親友でした。メッセージの文字はしっかりしているのですが、人前では声がでなくなることがあるといのは、他の難民からも聞いていたので、知っていました。

カクマキャンプで、面接はあったのですが、担当官がホモフォビック(UNHCRの職員でもケニア人にあたると、LGBTIの証言を信じません)だったと言っていました。当時、カクマのUNHCRでLGBTI担当で、白人は、二人だけでした。彼女は、運悪く、面接に十分な時間が与えられませんでした。

わたしは、彼女にUNHCRから拒否通知が来たときから、UNHCRに何度もメールしてきました。再検討を要すると。UNHCRは、彼女の証言に矛盾があるとしたらしいのですが、わたしは、カクマの担当官が、聞き間違えたと(実際は、故意に聞き間違えた)と主張してきました。彼女は、トラウマで人前で、話せなくなっていたので、ありえます。また、私自身が、トランスジェンダーであるため、彼女が、本当のトランスジェンダーであることを保証すると書いてきました。というのは、ジェンダーに流動性がある方たちをUNHCRはトランスジェンダーだとして優先的に処理する傾向があるからです。UNHCRの前では、ジェンダーに流動性がある人たちのほうが、主張が強く、派手な格好をすることも多く、面接で説得力があったからです。

ジェンダーに揺らぎがないトランス女性のほうが、地味な格好をすることが多く、担当官から、そもそも、トランスジェンダーではないのではないかと疑われます。

彼女は、声の問題(彼女は、トランスセクシャルなので、男性の声を発したくない)と、目立ちたくないという気持ちが重なって、面接官から否定されてしまったのだとわたしは考えました。

何通かわたしは、UNHCRナイロビのほうにメールを送り、彼女にナイロビで一度も面接の機会を与えられず第三国定住を拒否するのは、不当だと書いてきました。カクマキャンプで、誤解があった可能性が高いからです。

すると、彼女のところに、第三国定住のための面接をするというメールがきました。わたしも諦めずにメールを送って良かったと思いました。