難民と移民の円滑な社会統合に向けて (カナダ政府とUNHCR主催)のフォーラムに参加しました。
カナダでは難民に永住権を与えることで働く意思が出てくるという話がありました。
多様性によって社会が強くなるという良い結果を導きだしているのはカナダのような数少ない国なのでとても参考になりました。
多様性が分裂を生まないためには、スポンサーシップで難民移民にかかわることが大事のようでした。
一方日本ではスポンサーシップは学生に限定され、難民でも永住権は与えられないのでその方たちの一生を考えたものとは言えないと思いました。
そのあたりが、多様性が社会の強さにはならない原因ではないかと思いました。
今回、難民事業本部の方が参加されていたので、なぜ日本の第三国定住はアジアの難民限定で、カナダのように第三国定住でアフリカ、中東のLGBT難民を受け入れないのか質問しました。
難民事業本部は本部長は外務省の役人だったりしたので、やはり政府に質問したときと同じで、的を得ない回答しかありませんでした。
日本の第三国定住は、”日本人はアジア人しかどうせ受け入れられないだろう”という勝手な前提の元に非公開で決められたようでした。
カナダのようなLGBTの人権を擁護している国は、日本のようにLGBTの人権を認めない国と違い、同じ人種の中にも多様性があって、それを認めることが全体の幸福につながるということを経験しています。きっとそのことは、カナダ人がスポンサーシップを通じて支援した人も支援された人から何かを感じ幸福になれたという体験につながっているのではないかと思います。
カナダのようにLGBT当事者の政治家や役人が多い国だからできることなのでしょうか。
外務省と、難民事業本部職員にLGBT当事者がいないことと、”日本人はアジアしか受け入れないだろう”と判断したことに、なんらかの相関性があるとわたしは考えています。というのは、日本人のLGBT当事者は、アジア人以外のLGBTが死刑になっているのを知った時も他人事と思える人はいないからです。
また、難民事業本部の方は、外務省と全く同じことを言っていました。”日本はアジアで初めて第三国定住で難民受け入れを開始した”から偉いのだと。
しかし、アフリカ、中東のLGBT難民に言わせると”LGBT難民を受け入れいない日本は本当に先進国なのか?”という答えが返ってきます。
日本もカナダのように第三国定住でLGBT難民を正式ルートで受け入れてほしいです。