敷金とソドミー法の複雑な関係

敷金とソドミー法の複雑な関係について。
Nさんが敷金を取り返した稀なケースと一般にLGBTが敷金を取り返せないケースについて。
1. 一般にケニアでは家賃8000円以上になると敷金が一か月分必要ですが、交渉次第で返してくれます。 しかし、大家が住民がゲイであることを黙っていてくれた場合、敷金を返してほしいというと、ゲイだと警察にばらすぞと言われ、返してくれません。
2, しかしながら、二年以上住んでから敷金を返してほしいといい、当然返してくれないのですが、逆に住民が大家を警察に連れていき、返してくれないのは不当だと訴えます。そこで、大家は住民はゲイだから、清掃しないといけないので、修繕費がかかるため敷金は返せないといいます。 しかし、警察は、いままで住民がゲイだと知っていながら長い間部屋を貸していた大家は法律違反だとして、大家を逮捕する場合があります。
ケニアでのNさんの家はそういうことが起こりました。
どうして警察がNさんの肩をもったかというと、過去にNさんはケニア人の金持ちの学生と付き合っていて一緒に逮捕されたことがあり、そのとき金持ちの学生の親が二人の保釈金つまりわいろを払って無罪になったことがあるからです。
その警察は、大家が悪いとして、なんと大家を逮捕し、敷金を返してあげれば釈放するといったのでした。
警察の気持ちをまとめると、ケニア人の金持ちの”友人”のNさんの味方をしたほうが得をする。 また、二年もゲイに部屋を貸して警察に通報しなかった大家も悪いということになるのです。
ソドミー法があると非常に複雑なことが起こるのです。
ウガンダでも似たようなことが起こっているとすれば、異性愛者のウガンダ人が自分はLGBT難民だと主張する理由がわかります。LGBTに友人がいると認めるだけで、逮捕されるリスクがあるからです。それは、そのLGBTを警察に通報しなかったという罪です。