ホームレス

UNHCRがついに都市部のLGBTI難民の支援金を全面的に打ち切りました。

かろうじてわたしが弁護して、支援金継続を約束された難民は子供が重度の障害を持つレズビアンだけでした。

一年で支援金が切られたわけですが、不公平なのは、一年以内に第三国へ移住できた難民とそうでない難民がいることです。

たとえば、アメリカにUNHCRが割り振った難民は全く移住の話が進みませんでした。あとから、LGBTI難民としては優先度が低かった難民が、去年急にスウェーデンが50人以上受け入れると決めたため、優先順位が低い難民(迫害度が低かった)のほうが、先にスウェーデンに行ってしまいました。優先度が高く、オバマ政権が終わる直前にアメリカに割り振られた難民は、今もちゅうぶらりんの状態で、移住の話が4年もストップしたままです。迫害をより長く受けた難民より、後から来て、迫害が短かった難民のほうが先にスウェーデンに行きました。

不公平ではないでしょうか?

UNHCRの支援金が打ち切られ、RRCJの支援もすべて家賃に優先的にまわるようになったので、食糧がゼロとなりました。

リーダーのチャムワンガも非常に長い間、カクマキャンプで迫害を受けた難民です。しかし、アメリカに割り振られたため、4年間移住の話が止まっています。

RRCJもUNHCRが支援をやめたからと言って、出せるお金を増やせるわけではないので、難民が食べるものがなくても何もしてあげることができません。家賃で精いっぱいです。

汚い川で釣りをして魚釣り。。。

あるいは、道端で、食べ物を乞います。

家があってもホームレスに近い状態です。

また、本当のホームレスがチャムワンガに助けを求めてきました。なんとか彼を収容できましたが、定員満員となりました。

ナイロビでは、LGBTI難民はホームレスがデフォルトの状態になりつつあります。

カクマに戻るかの選択を強いられていますが、やっとの思いで、都市部難民証を得たのでそれを手放したくありません。。。

それを得るためには、カクマキャンプで再び、重症の暴力を受けなければなりません。

先日 I am homeless と書いたAさんが去年カクマキャンプで受けた暴力の写真は下の写真です

ナイロビでホームレスとなり物乞いして生活するか、カクマで暴力を受けるかと選択を迫られるとほとんどの難民が、ナイロビでホームレスを選びます。

カクマキャンプなら家もあり、配給食も少ないけど一応あります。それでも、暴力が怖いのです。