8月30日にケニア人トランス(難民ではない)がナイロビで殺されたという情報をウガンダ人の難民から聞きました。
彼女はjinsianguというケニア人トランスジェンダーの団体に属していて、ナイロビ市内のトランスセクシャルのためのシェルターにも出入りしていた人だったということです。
トランスセクシャルのためのシェルターは一軒家を借りているような施設で運営費は欧米からの寄付金で賄われているようでした。わたしとシェリーが泊めてもらっていた場所です。
殺されたトランスはエリカという名前でそのシェルターの人たちもよく知っている人だったようです。
さっそく私は8月31日にシェルターに住んでいるクリスティーナにwhatsappで問い合わせました。
エリカの死体は道路わきに捨てられていて死因は不明。
そこでトランスのコミュニティーで検死料を集めているとのことでした。
ケニアでは殺人事件でも検死は有料です。
以前、ウガンダ人の難民が不審な死に方をしたとき検死してもらったことがあります。請求額は2万円、検死が終わって警察が出した領収書は1万円。差額は警察官のポケットマネーになったようでした。
その時の費用は欧米のLGBT難民支援者が出してくれたのでRRCJの負担とはなりませんでした。
警察は死因を本気で調べたようには見えませんでした。
今回エリカのケースも検死の費用だけ取られて、原因はわからなかったようです。
ケニアではLGBTが殺されても警察は本気で捜査しません。