ケニアのロックダウン

ケニアのロックダウンの状況。

安い路上の食料品店まで閉店させてしまったので、人々が飢え始めています。わたしたちは、食糧が安く水が綺麗で、LGBTにとって安全な(LGBTなどいないと思われているため)ニエリという町にLGBT難民セーフハウスを置いています。しかしニエリでもバナナなどの値段が高騰してきているそうです。政府は、食糧を配給制にすると言っているのですが、上手くまわっていません。高いお店で、マスクをつけた者だけが食糧を買うことができます。
まだ、ニエリは誰もコロナで死んだ人がいないのに、やりすぎではないかとLGBT難民は言っています。

 

ネットの情報では結核予防のBCGとコロナの死亡率の関係が言われています。ウガンダ人LGBT難民の方は母親から捨てられたので、BCG摂取したのかわからず、摂取できるか病院に聞くと、看護師はそのような話は聞いたことがないと言っていたそうです。(日本ではすでに保健センターなどに大人でもBCG摂取ができるかの問い合わせが来ているほどです)

先日、元カクマキャンプのケニア人国連医師にBCGと死亡率の関係の記事を送ったところ、初めて知ったと言っていました。ケニアでは99パーセントの国民がBCG摂取していると彼は答えました。彼はケニアでの死亡率が欧米より低いことに疑問をもっていたので、それで納得していました。

ケニア国民に伝わってくる情報は、イギリスを見習ってロックダウンすることだけで、見た目がイギリスのように静かに封鎖されるように警察は暴力を使っています。警察の暴力の犠牲になったケニア人は少なからずいるようです。

路上の食料品店を閉鎖したことにより、飢えなければならない人が出てきています。

死亡率との関係で医師が助言したりせず、感染者がいない街までも国中でロックダウンさせ、移動制限させたのは、よく考えずに欧米のロックダウンの真似だけをしているように感じてしまいます。それによって、貧しい人たちは食糧危機になったり、警察の暴力の被害にあったりします。