ウガンダ殉教徒の日

昨日はウガンダ殉教者の日の祝日で、また例年のようにLGBT難民にこの日をどう思うか聞きました。
 ムワンガ王が殺したクリスチャンはクリスチャンだから殺したのではなく、イギリス政府の手下だから殺したというのが、最近の説のようです。ウガンダの女性人権運動家のStellaNyanzi博士はそう言っています。 ”ムワンガ王が悪い同性愛者だからクリスチャンを殺した”というのは、イギリス政府とカトリック教会が作ったプロパガンダで植民地支配を容易にする戦略でした。つまり、カトリック教会も植民地支配に加担した証拠といえます。
 LGBT難民はこの日複雑な心境になり、否定も肯定も出来ない人が多いですが、敬虔なカトリックの家庭に育ったのに、カナダ移住後4年生の大学進学までできたステファニーは、沈黙をやぶり彼女もstella Nyanzi博士の考えに賛同すると言ってくれました。
 昨日は、植民地主義、同性愛者、キリスト教の三つの要素が絡み合って、激論を交わす日のようでした。
 盲目的に宗教を信じる人でなければ、昨日は植民地前はウガンダはLGBTに寛容な国だったと思い出す日でもあります。
StellaNyanzi博士は独裁者ムセベニ大統領を批判し、1年ほど投獄されましたが、出所後も全く動じていない不屈の精神の持ち主です。彼女はLGBTアライで有名です。亡くなったパトリック牧師の友人でもありました。。
同じくカナダに第三国定住できたグラハムも敬虔なカトリック信者ですが、彼の意見も変わりました。
王がクリスチャンを殺したのは、宗教の理由というのは二番目の理由で、第一の理由はイギリス政府の手先だからということでした。
王がバイセクシャルだったというのも彼によると噂にすぎないと。
王が(当時18歳)が付き人14歳前後の少年たちに同性愛行為を強要し、それをカトリックの信条で拒否したから殺害されたというのは、カトリック教会がつくったプロパンガダだという見方が最近の説のようです。

カトリック教会はウガンダの植民地支配と、ホモフォビアの流布に加担したといえます。

LGBT難民は、難民生活中はウガンダの殉教者を客観的に見ることはできませんでしたが、カナダに再定住後客観的に見ることができるようになるようです。