ケニアのトランス

ケニアはソドミー法はあるのですが、ケニア国籍がある人の逮捕率は高くありません。

また、ケニア人トランスジェンダーの逮捕は聞いたことがありません。

東アフリカの中ではケニアのトランスジェンダーの認知度は周囲の国より高いです。

ケニアでは2014年からホルモン治療によってジェンダーマーカーの訂正が可能になっています。

性別適合手術をする技術はなく睾丸摘出とFTMの胸オペは行われています。

日本より、性別訂正の敷居は低くなっています。

彼女彼らの問題は仕事がないというだけです。 FTMは男性として働いている人が多いのですが、パス度が低いMTFは仕事がありません。これは日本でも同じです。

お金がないとホルモン剤を購入できませんのでケニア人のMTFは負のスパイラルに陥っている人も多いです。

昨年、ウガンダのMTFがホルモン治療によって裁判所によって性別を女性にできたというニュースがありました。

ウガンダ人トランスはまだ難民認定される対象ですが、ホルモン治療が普及した場合、難民認定されなくなるかもしれません。

ウガンダ人トランスのホルモンの入手ルートは、一回はケニアの内分泌科医に会い、そのクリニックからホルモン剤を購入するという方法しかありません。そのため、欧米のNGOに勤めているウガンダ人トランスなど、収入が安定していないとできないことなので、ケニア人よりまだかなり敷居は高いです。

ガーナでトランスのホルモン治療を違法にするという動きが出てきたので、ケニアへの影響を心配しましたが、現在ケニアではお金さえあれば、ホルモン治療は受けられるようです。

この動画のAudreyについてはわたしがシェリーと関わり始めた2017年から噂を聞いていました。

動画の中で、彼女はfreedomという言葉を二回ほど使っています。

日本のトランスアクティビストは人権という言葉は使いますが自由という言葉をほとんど使っていないように思います。抑圧から解放されるという意味で自由という言葉を使っても良いのではないかと思います。

たとへば、最近の日本のトランスが敗訴した例では、未成年の子なし要件の撤廃についてです。

トランスの子供は親をよく理解しています。 父親が母親になっても全然問題ありません。 というより、実質すでに女性になっているのわけです。戸籍だけ男性のままにしても差別が残るだけで、抑圧から解放されません。

世界で日本だけにしかない異常な規制は撤廃すべきです。

英語圏の人たちはこのような議論になったとき、”トランスには子供をもつ自由はないのか?”という言い方をします。ないとはいえないので、子供がいることは親のジェンダーマーカーに影響を与えませんでした。