ウガンダでは大統領選が近づいています。30年以上続く独裁政権のムセベニ大統領に対立候補はミュージシャンのボビーワイン。
ボビーワインは人々を差別しないと言っているので、多くの支持者を集めていますが、大方の予想では負けるといわれています。
独裁政権はその名の通り独裁で、対立候補を逮捕するという暴挙にでました。3人の市民が犠牲になりました。
ムセベニ大統領は選挙のたびに貧困問題が良くならないのはLGBTのせい、治安が悪いのはLGBTのせいだと、国民の不満をそらす手段としてLGBT迫害を行ってきました。この手法は、独裁政権によくみられる手法なのです。95パーセントの人はLGBTではないのでそのように説明されると納得してしまい、独裁者を支持するようになります。このような背景を知っている人にとってはLGBT迫害はセクシャリティー嫌悪のような感覚的なものではなく、極めて政治的意図で操作されている戦略と言えます。
今回の選挙ではボビーワインはLGBTを差別しないと言っているので、争点がとてもはっきりしています。
たぶん、多くの国民はLGBTを迫害して難民として国外に追放しても何にも貧困問題や治安の問題が良くならないので、うすうす気が付いているのでしょう。そのためボビーワインはかなり支持を集めています。
そこで独裁者が思いついたことは対立候補の逮捕でした。
People Power Ugandan Presidential Hopeful Bobi Wine Arrested for Holding Rally