ケニアLGBTI難民と生活記 その1

8月9日、HIASと、ナイロビ日本大使館、ナイロビUNHCRと会談してきました。

HIASは、第三国定住のエージェントもしています。主には、都市部難民の経済支援、就労支援をしています。

あちらは、大規模、こちらは小規模の違いは、ありますが、同業者のような感覚で、代表のルーシーと話し合ってきました。彼女は、アメリカのLGBTI難民専門弁護士メラニー(わたしの知り合い)の部下です。ユダヤ人の難民の支援組織でしたが、現在は、すべての難民を支援しています。

HIASは欧米の大使館とつながりはありましたが、日本大使館とつながりはなかったので、この機会にと、わたし経由で、手紙を書いてくれました。

お金による、都市部難民支援の難しさを共有できました。とても有意義でした。

次に日本大使館を訪れました。LGBTI難民についての知識はほとんどなさそうでした。

ケニアに数百人いる周辺国からのLGBTI難民の状況についての知識は、皆無でしたので、少し教えました。

なかでも、HIASを知らなかったのは、唖然としました。

ユダヤ人の難民の歴史も知らないのかもしれません。一応HIASから日本大使館への手紙を渡してきました。

進展があったらHIASから連絡してくれるとのこと。

 

その日、最後にUNHCRにアポイントをとってあったので、話し合いができました。

LGBTI難民担当トップのmadam Burgiと話し合いができました。

主には、日本への第三国定住について話し合いました。日本は遅れていると思っていたせいか、いままで頼むことはなかったようです。ジュネーブ本部と日本の外務省の上のほうが話し合えば可能とのことで、ジュネーブ本部にあげられたら、わたしに連絡してくれると約束してくれました。

彼女から話題をもちかけられたのは、UNHCR自身、誰が本物のLGBTIで、そうでないかという根本的に難しいい問題でした。当然、LGBTIだからという理由で母国で逮捕歴がある場合は、認められやすですが、ただ、暴力をうけそうになったという場合は、難しいです。

またわたしの方からは、トランスセクシャルのほうがジェンダーの流動性がある人たちより、移住が遅れてしまう問題を指摘してきました。つまり、性自認の性別でしか生きられない性同一性障害者が、女装者より保護されない問題点です。UNHCRはつい、目立つパートタイム女装者を優先してしまいます。

ゲイでしか生きられないゲイより、主張が強いバイセクシャルのほうが、先に移住してしまう問題もあります。

UNHCRは、非LGBTIの職員なので、欧米の当事者の支援者からのメールも参考にしているようでした。

欧米の支援者は、すべてゲイまたはレズビアンなので、トランスが代表の団体は、わたしの団体だけですので、トランスについての意見は、わたしからのメールも参考にしてくれそうでした。

とても有意義な話し合いでした。