国連人権高等弁務官事務所の表明

https://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx?NewsID=24650&LangID=E&fbclid=IwAR20DGakCuBDf4dEbGq4nJEbNtYZpVphlr7SVSxR7Qph-3biaNbwopCk4AQ

先週24日の判決についてです。ケニアのLGBTI団体はかなり以前からRepeal 162 という運動をやっており、二月の裁判は5月に延期となり、期待が高まっていました。というのは、インドがソドミー法(同性愛者を罰する植民地時代の法律)を撤廃できたからです。
https://www.repeal162.org/about162

わたしもLGBTI難民支援ですが、たまに、ケニア人のLGBTI団体からもいろいろなお誘いを受けるので、この運動は知っていました。ケニア政府は、以前は、”目立った行動をしなければ、LGBTIは、ケニアにいてもよい”とコメントしたので、わずかながら期待がありました。また、数か月前、人権団体としてLGBTIの団体を政府が公式に認めたので、一歩前進だと、ケニア人LGBTIは喜んでいました。そんな矢先でした。

刑法162は憲法違反だと訴えたケニア人LGBTI団体が、あっさり敗訴するとは、思っていませんでした。もう少し、人権について議論があるかとわたしも期待していました。

現在、ナイロビでは、LGBTIに対する憎悪が高まっています。ソドミー法は、同性間の性行為と関係なく、同性愛者へ暴力をふるうものを擁護するための法律です。実際、LGTIを殺しても、殺した犯人は、起訴されません。

ホモフォビアを促進するための法律と言えます。

ウガンダは、ケニアを尊重する傾向があるので、ケニアの判断の影響は、ウガンダをさらに、頑なにすると思われます。

そのため、LGBTI難民は増加すると思われます。