彼らはbloody Easterと呼びました。
1ヶ月にわたるトランスジェンダーのデモは、ツルカナ族の襲撃で幕を閉じました。
彼女たちは、トランスジェンダーは難民キャンプで、他の偏見ある難民から常に暴力を受けていること、いつまでたっても、第三国へ移住の話しがないことを不満に、UNHCRの前で、1ヶ月野宿してデモをしました。
スーダン人、ソマリア人に暴行されたり、
警察に鞭で撃たれました。
最後に、ツルカナ族の剣で刺されました。
朝方4時ころ、クテサが、ツルカナ族に襲われて重傷だと連絡が入りました。わたしは、眠れませんでした。Kちゃん、、死んでしまったの!!??
1年以上、毎日のように連絡を取り合って来た子が、殺されたら、いてもたったもいられません。
何針も縫う、大怪我でしたが、一命をとりとめました。
ツルカナ族にとっては、LGBTは、白人文明の象徴で、もっとも憎む存在です。
わたしは、危険なデモには反対でした。何度も、小屋のほうに食料を送ったら、戻っておいでと帰宅するように促していました。
お米だけ、持ち帰り、また、野宿をしていました。
”サトミは、安全な日本に住んでるから、アフリカがどんなにトランスジェンダーにとって危険かわからないんだ。
いっそ、UNHCRの前で、殺されたい。”
いつも、ニコニコしていたクテサが、ここまで思いつめているとは思っていませんでした。
彼女たちには、デモを止める人間は、トランスジェンダーへの差別主義者だとまで言っていました。
たしかに、デモは、人権として認められているかもしれませんが、
無許可で一ヶ月野宿をした場合、どういう理由で警察が暴行するかわからないし、警察の暴行を見ていたツルカナ族は、ケニア人にとってもトランスジェンダーは必要ない存在とわかり、襲撃するにはもってこいです。
ツルカナ族は、夜中に襲いかかり、剣で、彼女たちを刺し、お米を奪い去り、そのほかのものに火をつけました。
グラハムの話しによると、その後、ツルカナ族の族長は、UNHCRに申し出ました。LGBTをここから追い出せと。